村の結婚式


 卒業生の同僚が結婚式をするという。
「タイの結婚式すてきですよね〜!」と目を輝かしたら、連れてってあげると迎えに来てくれた。タイの結婚式は夜明けにするのよね。朝6時半と言われ、緊張して早起きした。


 いろいろと風習が違って面白い。お婿さんのご両親は中国人だそうで、タイの伝統と中国の伝統のお祝いがなされた。タイでは、日本のようにお嫁さんの両親に結納金をあげる習わしがある。それを当日、来賓にお披露目する。


 村を行列したあとお婿さんがお嫁さんの家に入ろうとすると、銀の鎖をもった二人の女の子が通せんぼする。
「お金を払ったら通してあげる」と言い、お婿さんがお金の入った封筒を渡す。すると、女の子が「まだまだ」と言うので、お婿さんはまたお金を渡す。その銀の鎖は3箇所もある。これは中国の伝統だそうだ。


 村じゅうの人たちが集まり、お祝いの儀式を見ようと窓から子供達が覗き、家の中は人とプレゼントであふれていた。懐かしく、そして温かい村の結婚式でしたね。