ランチの差し入れ


 「はーい Makiさん、すみません」とチャールズの声がして、ドアを開けるとサンドイッチを差し出された。
  「えっ〜、おいしそう〜!いいの?」と言いながら、手は勝手に伸びてサンドを受け取っていた。
 コールスロー&フライドフィッシュとトマトが挟んであり、でかい。一個食べたら満腹になりそう......。


 最近チャールズは日本語で話しかけてくる。
大学時代に少し日本語を勉強したんだとか。英語を話しているのに、知っている単語だけ日本語になって、おかしい。
 ーーーわたしがタイ語を話すと、こうなるね。



 英語やタイ語は立体的に聞こえ、日本語は平面的だと思う。
舌の動きが複雑だからだろうか。タイ語は母音が長母音と短母音が合わせて47もある。子音が21種類、音声が5声と中国語より多いので大変だ。発音してもらわないと覚えられない仕組みになっている。
 ーーー実は、発音してもらっても、みんな同じに聞こえる。



 日本語が平坦に聞こえるのは母音が5個しかないからだと思う。
その点を強調して、「日本語は、ちょ〜、かんたん!がんばりましょう!」と生徒を励ましている。



 あらら、話が脱線しましたね。
サンドね。イギリスで食べたフィシュサンドより、数倍も美味しかったです!
 タイはパンが、いまいちどころか、イマサンくらい美味しくなくて、フランスパンのようなバゲットに挟むと、より美味しいと思いましたね。
 ーーー焼きたてのバゲットを食べたくなりました。



 そうそう、お二人に、「サンドのスタンドショップをオープンできるよ!」と褒めたら喜んでいました。