直談判

 
 前の学校に保管してある荷物を取りを取りに行かなければ、参考書などが何もなく不自由している。
大学の車を出してもらうようお願いしているが、出してくれるのかどうかはっきりしない。
 今朝になって、ゴーン先生がガソリン代と運転手の日当が必要だと言う。同僚に訊くとガソリンが2000Bと日当500Bくらいかかるとのことだ。往復8時間はかかるので食事代も必要だ。


 ノーンカーイのヤイムの事務所に保管してもらっていた荷物を事務所の引っ越しのためもとの学校まで運んだ費用が6000Bで合わせて9000B。はあ、給料の半分が荷物代に消える。前の学校のチューンポーン先生が「荷物はうちの学校に置いといて、また来て」と言ってたんだよね、そうすりゃ良かったかねぇ......。


 困っていたところに、偶然にも廊下で学部長とばったり!「マキ元気にしてる?」と素敵な笑顔でハグしてくれた。
「重要なお願いがあるの!」と状況を説明したところ、秘書に車の手配を指示し、来週の金曜日に大学の車を出してくれることになった。


 やった〜! なんて素敵な学部長なんでしょう!その日だと教え子たちにも会えるしね、最高に幸せな気分です。
同僚も心配していてくれていたのでみんなで手を取り合って喜んだ。