機織り

 久々に糸を紡いでいる。友人からの依頼で山の絵を制作。
仕事も入っててんやわんやなので、休憩時間に原毛を撚っている。


 今、している仕事は縄文時代の中期の土器で、草や木の繊維に撚りをかけ、右撚りと左撚りを組み合わせたり、また束にしたり、結んだり、棒に巻き付けたり、太さの違う撚り糸を付け加えたりして複雑な原体(撚りひも)を作り出し、それを回転させた文様だ。この時代は撚糸による文様が最盛期だったらしく、ひとつの土器に3、4種類の文様が施文されている。


 それにしても、繊維に撚りをかけると強くなると言う事を5000年前から知っていわけだよね。織物は残っていないからわからないが、土器の文様を見ていると、平織りだけではないだろうと想像している。


 手仕事はいいわね、気分が落ち着く。