Table-mate

 自習室のテーブルを日本人2人と韓国人2人の4人で共有している。
ソウル大学の秀才といつも勉強している社会人の女の子。そして、韓国語と中国語をマスターした日本人のどかちゃんと、いまだに英文法があやふやなわたし。
 のどかちゃんの韓国語は完璧で韓国人が驚くほど。日本語より韓国語のほうが自然に出て来ると言うから、信じられない。いつも、韓国人の間にいて、まるで韓国からきた学生のようだ。



 どうやってマスターしたのかと聞くと、母親の韓国ドラマを耳でコピーしてから、イントネーションを書いて、それをマネして憶えたという。だから、活字を読むのはあまり得意ではないとか。台湾で中国語も勉強していて、北京語と違うのでいまいち力が入らないようだ。でも日常会話には困らないらしい。いまから、英語にトライしているが、フィリピン人のアクセントが不満なようだ。
 子供ころ、メロディーをコピーするのが得意で、母親がピアノを習わせたが、何年たっても楽譜は読めなかったそうだ。
と、いうことは素晴らしい耳を持っているんだね、英語が一番上達するのは、ヴィオリン奏者だというしね。
 


 今週から、ソウル大学の学生と一緒のリスニングのクラスを受講しているが、イギリス英語の聴き取りが素晴らしく、文章を完璧に聴き取る。記憶力がひとりだけ天才的に飛び抜けているので、ジーニアスと呼んでいる。しかし、まあ、頭がいい学生がいるもんだねえ。
 ジーニアスはのどかちゃんと仲が良くて、いつもいっしょに何やら韓国語で話して笑い転げているので、「Pappy love cupple」と呼んでいる。
 雑然とした自習室なんだけれど、みんなそれぞれ夜遅くまで勉強して、いい感じ。毎日4人でどうでもいいことを話して笑っている。