吾妻山散策


 福島県山形県の県境にある吾妻山周辺を散策した。
絵描きの友人がアッシー君を頼んでくれて、いそいそと出かけたが天候が思わしくない。浄土平のビジターセンターに着くとガスで視界がきかない。
「どうする?」と言いながら、お土産屋さんを冷やかしていた。わたしは物産店でお酒のチェック。アッシー君に「どれがお勧めでしょうか?」と聞いて、無難なところを1本チョイス。ひと回りしたら、試飲コーナーがあり、引っかかった。もちろん、ひと通り試飲する。

 ハッピのおじちゃんがわたしの買った酒を見て
「そんなのは東京だって、台湾だって、ニューヨークだって買えちゃうよ。これね、地元でしか買えないんだから」と盛んに勧める。
「重たいからねぇ...」買おうかと躊躇しながら、結局止めた。それを見ていたらしいアッシー君がさっき試飲していた生酒をぶら下げてきて「おみやげに」とのこと。あらららら.....ごちそうさまです!

 
 試飲の暇つぶしをしているうちに、ガスが切れ明るくなってきたので鎌沼まで散策することになった。
辺りは紅葉が始まったばかりで、ナナカマドが色づき始めたところ。高原特有の冷たい空気が心地よい。

 山は尾根に始まって尾根に終わるというけど本当ね。岩に目覚め、沢歩きを始めると、かったるくて尾根なんか歩いていられなくなり、沢と冬山にばかりになってしまったが、最近は尾根歩きのみ。ガシガシと登り、さくさく歩いていたのが、たらたらとしたおしゃべり山行になってしまった。 
 登山者同士、写真を撮り合ったり、どちらから? そのタイツおしゃれね!とか、会話を楽しんでいる。これも、まいっか。

 散策後はぬる湯温泉へ。乳白色のきれいなお湯でしたよ。