「若冲が来てくれました」福島県立美術館

 東日本大震災復興支援として、若冲のコレクションで有名なプライスさんが作品を貸し出し特別展が仙台、福島で開かれた。
23日は福島県立美術館の最終日で、会場ではプライスさんご夫婦が、訪れた被災者一人ひとりに握手をされていた。



 江戸時代の中期に活躍した伊藤若冲は40歳で稼業を弟に譲り、絵に専念したそうだ。
大胆な構図と色彩、水墨画のダイナミックな筆の運びと線の確かさは小気味が良い。日本にはすごい人がいたもんね、と思う。
 それにしても、アメリカやパリの美術館には素晴らしい日本画が展示されているけど、どうやって海外に渡ったんだろう。たぶん、個人所有の作品が画商を通して売られたのだろうと推測する。

 作品はジャンル別に展示され、子供たちにも理解できるよう易しい言葉で書かれ、漢字にはカナがふられていた。親子連れが多く、ざわざわと騒がしく、展示ガラスはべたべたと子供の手の痕で曇っている。こんなに子供が多い展覧会は珍しいかも。
 ガラスが多少汚れたって、子供時代に素晴らしい絵に触れるのはいいことね。来訪者は10万人を越えるとか。


 今回の美術館巡りのハイライトは若冲でした。