皮工芸 ぽこあーと教室展

 皮工芸の教室を開いている友人の教室展に出かけた。
数年前、わたしたちは北海学園大学の社会人学生だった。彼女は皮工芸の先生で、夜、大学に通いながら母親の介護もしていた。
そのうえ、三角山放送局で月2回のレギラー番組を持っていて、「一度、ラジオで山のことを話してくれない?」と声をかけられ、数回出演した。彼女はいつもパワフルで、わたしなんか足元にもおよばない、超の付く頑張り屋さんなのだ。前向きなので話していて、楽しい。

 2年振りに会うと、「母が亡くなったの、昨日初七日だった...」とのこと。言葉に詰まった。取っていた手を握りしめて「がんばったよね......、ごくろうさま」と労った。仕事をしながら父母を看取るって大変なことだと思う。



 紀子さんは、会場を訪れたたくさんの生徒さんに囲まれて忙しそうだった。
わたしの顔見知りの生徒さんもいらしてたのでお茶を飲みながら話が弾んだ。以前その方に会ったとき、すてきなブローチをしていて、「え〜!これが皮なの?すてき!」と言ったら、胸のブローチをはずしてわたしにくれたのだ。その気前の良さにびっくりしたが、「やったぜ!」と大喜び。


 わたしはものをくれる人に弱いっす。とくに食べ物は絶対的で、自動的に名前がインプットされる。
紀子さんからは、初対面でトンボをゲットした。いまでもわたしの帽子には彼女のトンボが付いている。
あはははは、「極楽トンボ」とはわたしのことですね。しょうもない。



2013 皮工芸ぽこあーと 教室展
大同ギャラリー3F&4F 10:00~18:00 〜9月10日まで
皮小物ワークショップ 13:00~14:00
(トンボは500円)