愛車 デグリー君

 若者が修理に出した愛車のデグリー君に乗ってやって来た。
バイクは2回目の成人式(40歳)に購入したもので、タイへ行くまでの22年間、わたしの相棒だった。だから、元気なデグリー君を見るのは恋人に再会したように嬉しい。

「いいでしょう〜? バイクってわくわくするよね!なんかさあ、こう、背中に羽は生えたような感じ!」自分が乗るわけでもないのに、そわそわ、わくわくしてしまう。 
「まだ、10年間はいけるそうですよ」とのことで、「そっかあ、さすがホンダだね」と妙に納得し、にんまり。



 バイクはタイに赴任している3年間、自転車置き場に梱包されたままだったが、貸してほしいという若者が現れてブルーシートを解いた。
 「わあ〜、懐かしいデグリー君!動くかなあ?」と充電してあったバッテリーを入れてエンジンをかけてみたが動かず、「整備が必要ね」ということで、若者はショップにバイクを押して行った。



 1週間後、「バイクどうだった?」と聞くと、「買うより安いので、整備して乗りたい」とのことで修理を頼んだらしい。
今日、彼がそのバイクに乗ってやってきた。仕事の手を休めて下に下りて行ったら、元気なデグリー君と若者がいましたね。共に嬉しそう。
 しかし、いざ、貸すとなると事故が心配になる。「ちょっと、このバイクはスピードは出ないから心配ないけど、夕方気をつけてね」「特にお年寄りは黒い服で行動が予測できないからね」若者には年寄りが理解できないだろう、と、細々とよけいな注意してしまう。


 はあ、それにしてもいいなあ、若者がうらやまし〜! わたしもバイクに乗ってどっか飛んで行きたい〜!
付録の土器の作図が4箱もあって、あと残り1箱、気合いをいれてがんばろう!
 ふう......今日もやれやれな1日でありました。