夢をみた。
土器を描こうとして、コンテナを開けたら、土器がぐにゃりと歪んでいた。まるでプラスチックを火で炙ったようにあちこち器形がうねっている。
 どうゆこと? 器形の断面をどうしょう? マーコ(形を取る竹の道具)は当てられないし、手で触って厚さを測るしかないね、でも、これじゃ手も入らないじゃん。正面図はどうしょう? こまった.....と思ったところで目が覚めた。



 仕事のしすぎで指にタコができて変形してきた。2hのシャープペンシルを使っているが、摩擦で図がきたなくなるので芯を4hに替えた。固いので手に負担がかかる。指が痛くなったのでインドアクライミングのようにテーピングし、トレース用の手袋をしている。
 腕も痛み出して、腕抜きを肘用サポート帯に替え、おふろに浸かりマッサージしてしのいでいる。なんということじゃ、こんなところでクライミングのテーピングテープや肘サポートが役立つとはね。



 おまけにこの暑さ。トレース台には中に蛍光灯が入っているので、さらに暑い。湯たんぽを抱えて仕事をしているようなもんだ。一気に仕上げないと湿気でトレーシングペーパーがゆがんでしまう。
 それにこの細かさ。新聞紙半面の大きさの図に縄文を描き入れていると気が狂いそうになる。先が短いのいうのに、こんな無意味なことをしていていいんじゃろか?
 はあ、とんだ夏休みだわさと思いながら、あと残りコンテナ3箱。電卓で、皮算用ならぬ、土器算用しながら気合いを入れている。
 

 

photo by Kudo