斜陽館&棟方志功記念館


 太宰治の斜陽館と棟方志功記念館を見学した。
小学生のときの教科書に太宰治の「走れメロス」がありましたね。その後、若かりしころはいろいろ読んだけれど、たいして記憶に残っていません。太宰治にはなんともなしに憧れたけれど、それはものうげな表情の写真のせいかしら。

 昔むかしの文学少女は、「お金持ちのお坊っちゃまはこんなお屋敷で育ったんだ、板の間でご飯を食べていたというけれどここだったんだ」と忘れ去った記憶の回路を巡らせた。そこはお座敷から一段低く、太宰少年はお座敷の畳を踏む事を許されなかったという。
 お屋敷の周りを巡る高いレンガの壁は3メートルはあり、まるで刑務所のよう。金融業も営んでいたそうで、子供が二人入りそうな金庫のスぺースが2箇所あり、1個の金庫は最近戻ったそうで実務室に鎮座していた。なんだか冷たい感じがしましたね。それに愛されていなかったんだろうね。

 
 棟方志功の版画を始めて見ました。
大胆で力強い線は迷いがなく自由奔放である。女の人が生き生きとしているから、きっと女の人が好きだったんですね、とても色っぽいです。後半は色彩も美しく、見ていると元気が出てきます。アートって、人を勇気づけてくれるんですねえ。



 夜は津軽三味線を聴きに行きました。
居酒屋さんでショータイムがあるとのことで出かけました。板さんが三味線を弾き女将さんが津軽民謡を歌うとのことでしたが、この日は若者二人の切れのい三味線の音色に酔いました。
 お酒は津軽の地酒「じょっぱり」に、貝のお刺身も新鮮、熱々のナス焼きも美味な東北旅です。



あしたに、つづく。