藻岩山登山

 
 山仲間と藻岩山へおしゃべり山行。一年振りになつかしい顔に会う。
メンバーの3人はネパールトレッキングから戻ったばかりで、ネパールの話に花が咲く。
ゴラパニはシャクナゲが満開で素晴らしかったそうで、年々、開花時期が早まっている。温暖化の影響でしょうね。


 みなさん、始めてのネパールにカルチャーショックだったようで、物乞いの子供達や排気ガス、バイクの洪水に驚いた様子だった。正直、25年前の最初のトレッキングではわたしもショックを受けた。ビール1本の値段とポーターの日当が同じで、いかに飲んべえのわたしでもトレッキンング中はビールが飲めなかった。荷物が少なくなるとポーターは首になった。日本とネパールの暮らしの格差に驚いた。
 ゴミ箱をひっくり返したような街中で、野良牛がゴミをあさっていた。カトマンズに戻ると排気ガスで目が痛くなる。汚染された空気は目に染み、肺が痛くなり息が苦しくなる。これは年々ひどくなり、山の上から見るとカトマンズは盆地なのでガスで淀んでいる。
 しかし、素晴らしいの山に魅せられて、12回もネパールに足を運んだ。その山容の素晴らしさは、市内の汚染された空気を差し引いてもおつりがくる。
 そして、シェルパの暮らしは格段に良くなった。みんなが携帯電話をもち、ポーターでさえ携帯電話で軽音楽を聞いている。ネパリーの意識はずいぶんと変わったと思う。
 山の中でもインターネットは出来るし、わたしたちはシャワーを浴びる事もできる。25年まえとは想像もつかないくらいに人々の暮らしは便利になった。変わらないのは、すべての生活物資の運搬がいまだにポーターとヤクだということだけ。


 おしゃべり山行はネパール話で盛り上がった。それにしても雪が多い。今日の山行は、登りは冬道コースで、下りがノーマルコースだったが、どちらも1メートルはありそうな雪道だった。まだ当分は雪が残るでしょうね。いつ春になるのやら......。