探しもの

 日本語教師の友人がタイ人の彼氏と一緒に来札することになった。
北海道といえば、なんといってもジンギスカンでしょう。 まずは、ジンギスカンでウエルカムパーティをしよう、とジンギスカン鍋を探したが見つからない。玄関脇の物置、押し入れ、台所の下と、ありとあらゆる場所をひっくり返したがない、出てこない。きっと捨てちゃったんだ、と諦めていたら、懐かしいものを発見。「わ〜、これあったじゃん!」物置の段ポールから文化鍋が......。


 一台目は二人暮らしだったので小さな三合炊きの文化鍋だった。子供が二人になって、大きいものに替えた。その鍋が出て来たのだ。その昔、毎朝、蓋をかたかたさせながらご飯を炊いていたがフルタイムで働くようになって、やもなく電気釜に替えた。コンロの火口が二つしかなく、ご飯を炊いているとみそ汁とおかずを同時に作れない。おこげができる文化鍋に魅力があったが、忙しさに断念したのだ。


 早速、炊いてみた。「はじめちょろちょろ なかぱっぱ 赤子ないてもふたとるな」の通りにガスにかけましたよ。蓋がかたかたしだしてお米の炊ける甘い匂いがしてきた。おお〜いい感じじゃん。弱火にしてしばらくしてから火を止めた。10分間蒸して蓋を開けると、できましたご飯が!
 しかし、お米が3年据え置きの古々米だったのでぱさぱさしてねばりがなく、いまいち美味しくない。次回は「こしひかり」より美味しくなったという北海道産米で炊いてみよう。