男好き、子供好き、動物好き


 ちょっと乱暴だが女の人は、男好き、子供好き、動物好きに分けられるんじゃないだろうか。
中国人のテアは子供に目がない。学校に教師の子供達が出入りしているが、子供とみれば誰の子でも見境なく後ろを着いて回る。テンションが限りなく上昇、言葉も分からないのに上手に手なずけて、売店でおやつなど買って上げたりしている。だから子供達はテアが大好きだ。
 男好きは要領がいい。どういう風にしたら自分が気に入られるかを良く知っている。仕事を間違っても「うっふ〜ん、でも〜お…」とお茶を濁して上司のお許しを得る。そのコツを知らない女どもは自ら努力するのみ。
 動物好き、これもまた大変ね。おおざっぱに言うと犬好きと猫好きに分かれるが、犬好きの人は猫好きよりは社交的でコミュニケ—ションが上手だ。
 猫好きは、犬は節操がないとけなし、犬好きは猫をわがまま勝手とけなす。どちらも的を射ているのでおかしい。



 わたしは、男と上司には一言文句を言いたくなるたちで、理不尽なことがあると妙な正義感に燃えて、頼まれもしないのに文句を言いに行って上司に嫌われていた。
 子供は自分の子供以外は可愛いと思ったことはない。タイに来て始めて自分の生徒がたまらなく可愛いと思いましたね。ちっとは成長したかな?
 動物は好きだけど動物園は嫌いだ。自分が檻の中に閉じ込められたような気分になってしまう。
だから犬猫のどちらも好き。猫のきままさも好きだし、犬が人になつく切なさも好き。まあ、どちらかと言えばネコ科が好きかな。
 今、毎日、寮のテーブルでゴールデンレトリバーのオレーとご飯を食べている。彼女はすごく利口で、間違って足を踏んでも吠えたりしない。鎖に繋がれていないのでいつも生徒たちに遊んでもらっている。幸せな犬だと思う。