鯛やき その2


 友人のヒロ子さんが、わざわざ遠くから南部鉄の鯛やき器を背負ってきてくれた。
再度、カスタードクリーム入りの鯛やきに挑戦。鍋とガスがないので、炊飯器でカスタードクリームをつくり、それを冷蔵庫に保存。また同じ炊飯器をポール代わりにして、卵を溶き、茶こしで粉をふるい、砂糖と塩、B・Pと重曹を入れ撹拌して30分寝かせる。
 コンロもないのでホットプレートの電熱線に直に鯛やき器を乗せて、クリーム入りの鯛やきを焼く。ヒロ子さんは、さらに手際が良くなり、まるまる太った鯛やきを焼いてくれた。
 太ったお腹のなかで、とろ〜りと溶けたクリームがなんともいえない舌触り。そしてエンガワがパリッとして香ばしい。
「おいしい〜!」と若者たちが感嘆の声を上げる。
「形が壊れているのから、食べてね」とヒロ子さんの指示が入る。
「えっ、どれが壊れてんの?」と裏返す度に「これ、これ」と言いながら、結局は焼き上がる度に、みんなのお腹に治まってしまった。
 おお、あつあつの鯛やきにリオビールは最高! そして、仲間と囲む食卓は楽しい。


およげたいやきくん
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http://youtu.be/kmPCD4bwa2w