いじめ

 タイの学校はいじめがない。他の日本語教師に聞いても、ないかもと言う。
規律は厳しいけれど精神的には自由なのだ。それは生徒たちの笑顔に現れている。くったくなくのびのびしていて悪びれない。いじめられたことがないのだ。
 毎朝の国旗、国歌斉唱から始まり、金曜日のお祈りの練習。月に一度、国や仏教の行事があり、ボーイ&ガールスカウトの訓練がある。年に一度は2週間のトレーンングキャンプがある。生徒たちは行事の間に勉強しているような具合だ。
 しかし、そんな忙しいなか、生徒たちは昼休みにカラオケルームでカラオケに興じている。赴任したとき、学校にカラオケ?とたまげた。最近は鍵がかかってることが多い。
 授業は休み時間なしの8時間授業だが、夕食後の自由時間は好きな活動をしている。エアコン付きのスタジオでドラムを叩き、エントランスでは男の子たちがブレイクダンスの練習をしている。
 国や仏教の行事で授業がつぶれることが多いが、生徒たちは放課後に音楽や伝統舞踊を練習し、月に一度ある行事に伝統衣装に身をつつみ美しく変身する。
 最初は、タイの学校って勉強しないのかね?と思ったが、これはこれでいいのかもしれないね、と最近思う。レデイボーイは女の子に囲まれて楽しそうだし、ボーイレデイのカップルや初々しい恋人たちも見かける。とてもたのしそう.......。幸せな笑顔が一番!この宝ですね。