Movie Night

 生徒達がこ・そ・あ・どの授業で使っていた生教材のDVDを見たいと騒ぎ出して、ここ一週間、交渉で忙しかった。
 まず、チュンポーン先生と校長に話して、夜日本語教室を使う許可をもらい、次に生徒たちの夕食後のイベントなので、寮の舎監教師の許可ももらった。この先生は英語を話さないので、ベトナム教師のアナに通訳を頼んだ。ガードマンのおじさんにも8時半まで日本語教室で映画会をしていることを伝え準備万端整えた。
 そして、今朝、朝礼で生徒たちにアナウンスし、ようやく「Movie Night」を開催することができた。ふう〜、ややこしかったぞ、たかがDVD見せるだけなのに。

 見せたいDVDは「千と千尋の神かくし」だった。ところが30分観たところで、パソコンが固まり、なぜか映像が動かない。丁度面白くなり生徒達がエキサイトして、やはり宮崎駿の作品はいい、タイの生徒にも解るんだ、と思っていたところだった。ちっ、残念!
 急遽ドラえもんに変更。これは2010年に映画館で上映された作品で、内容とドラマ性がなく戦うシーンが多いので見せたくなかった。しかし、他のジブリの作品は2時間なので時間の関係上選択技がなかった。

 ところがどっこい、生徒たちは大喜び。内容なんか関係なくドラえもんの人気は絶大だ。5分ほど時間がオーバーしそうなので途中で電気を付けたら、立ちながらも見ている。「ドラえもん、おもしろかった?」と聞くと「サヌー!(おもしろい)fun ! 」と嬉しそう。
 そうか、おもしろいか。おもしろかったら、ま、いっか。今度はおやつも用意しよう。