選択クラスの調整

 中学3年生の殆どが日本語を選択し、ベトナム語のクラスは閑古鳥が鳴いている。
2年間日本語を選択した生徒よりも今年から学び始める新しい生徒が多くなり、どうしたらよいものかと困っていた。
 外国語担当のチュンポーンに相談したら、3年生のみ昨年勉強した生徒以外はベトナム語を選択するように、と生徒に申し渡した。これで、問題は解決したが、なかには「どうしても日本語がいい」という生徒もいてちょっと可哀想だった。
 チュンポーン先生は「来年、選択しなさい」と言っていたけれど、高校生になると1組から4組まで4クラスが合同になり60人もの大クラスになるので、正直なところ教えるどころの話じゃない。いま、マイクを片手にパワー全開で会話中心の授業をしている。昨年の前期まではタイ人の日本語教師タイ語でしゃべって授業を終えていた。
 語学なのに、生徒が一言もしゃべらないで授業を終わるなんておかしいと思い、半分の時間を二人一組で会話をしてもらうことにした。毎回、ひとつのフレーズを覚えてもらうのだ。手のひらに書いて棒読みする生徒もいるが、まあ会話らしくなっている。

 人数が多いとうるさいので怒鳴ってばかりいる。それでもみんなドヤドヤと教室にやってくるので、日本語が楽しいのかも知れない。いまのところは全員出席し、わいわいとにぎやかにやっている。