日本語の名前

 中学2年1組の生徒達が日本語の名前がほしいと言い出した。
「好きな名前は?」と聞くと、「雅」「桜」「空」など。そして、なぜか「木村」がある。他に思いつく漢字一字の名前、「夏」「春」「結」「舞」「花」をつけてあげたら、すごく喜んでいる。
 出欠のときに「みやびさん」「さくらさん」「なっちゃん」「はるちゃん」「ゆいちゃん」「そらちゃん」「まいちゃん」「はなちゃん」と呼んであげる。
 そのなかに男の子が一人いて、いつも熱心にノートをとっているので、「きみも日本語の名前がほしい?」と聞くとうなずいたので「友くん」にした。それぞれの漢字の意味を英語で教えてあげる。にこにこと嬉しそうだ。

 アニメーションやシンガーの影響だと思うが、日本の名前がかっこいいと思っている。日本語教室にやってくる度に、いろいろとタイ語で聞かれるが、わたしには質問の意味がわからない。辞書を引きながらなんとかコミュニケーションをとっているが解り合えないことが多い。
「やっぱりタイ語を憶えなきゃ」と思い、遅ればせながら、授業の合間に生徒を先生にタイ語の勉強を始めた。
 タイ語は発音が難しいので生徒に笑われてばかりいる。はぁ〜どうなることやらね。