日本語人気

 今日、朝礼のイベントで語学を学ぶ大切さを伝えた。

「どんな難しいことでも、一歩一歩進むと、いつか夢は叶うよ!私の夢はエベレストに登ることだったけど、叶ったよ。それから七大陸の最高峰に挑戦したよ。そして今月、またヒマヤラの6000mにトライし、登頂できたよ。
 毎日、君たちと一緒にジョギングしていたよね?トレーニングが大事よ。さあ、一緒に日本語のトレーニングをしょう。君たちには出来るよ!」


 日本語の人気が高まり、生徒たちがドサッと日本語クラスに変更してきた。
2年間教え、今年中学3年生になったクラスは倍になって有難いような、迷惑なような?で、複雑な心境だが、朝礼でカッコいいことを言ってしまった手前、ヤルしかない。
 しかし、クラスの生徒数が既に2年間勉強して来た生徒より「あいうえお」から始める生徒の方が多くなったので、いったいどうすればいいんじゃい?と、頭が痛いのが正直なところ。
 昨年の後期も1年生の中国語の落ちこぼれがドサッと変更して来て、わけのわからないまま2年生になった。成績順に分けられた4組は自分の名前をアルファベットで書けない生徒が多く、語学ばかりではなくかけ算も出来ない生徒がいる。インが今年の1年生はたいへんだ、と嘆いていたのだ。

 今年から新しくベトナム語が導入され、生徒たちは日本語と中国語、ベトナム語の中から好きなものを選択できることになった。しかし、30人から35人のクラスの、3/2の生徒が日本語を選択したので、3/1の生徒を中国語とベトナム語で分ける形となり、まるでそちらは個人レッスンのようだ。それに中国語はタイ人の中国語教師といっしょに教える。
 「Maki、今年は生徒が少なくなるから教え易いよ」とチュンポーン先生が言っていたことはどうなったんじゃい? タイ人の日本語教師がほしいのはこちらの方だわい。昨年から学生のアシスタントTeacherを入れてほしいと頼んであるがなしのつぶてで、そんな気はさらさらないらしい。まったくもう、呆れてなにも言う気がしない。

 まあ、そんななかで嬉しいことがある。今年の1年生は質がいい。これは全てのことを帳消しにしてくれる。小さなかわいい生徒達を前にすると、ほかのことはどうでもよくなる。この子達は1年間でどれくらい覚えてくれるだろう、と心が躍る。うふふふふ、たのしみ、たのしみ。