文章構成図

 今年も友人のイズミ先生の授業を見学した。
昨年の三月、福井野小学校の一年生授業を見学させてもらい、子供たちの独創性に感激した。同時に、一年間でここまでのしつけをするのは大変だったろうなと思った。
 彼女の授業スタイルは独特で、子供たちの発言からそれぞれの個性を引き出していく。徹底して子供たちが主役で教師は脇役。日本語教師でも優秀な教師はあまりしゃべらない、と言われている。要するに、生徒にしゃべらすのが上手いのだ。
 
 昨日の国語の授業もそうだった。
説明文の文章構成を勉強していた。説明文の6段落を予論、本論、結論に分ける。そして、文章構成図を作る。
 生徒たちは、それぞれここと思った段落で区切り、文章構成図を作る。黒板にそれぞれのネームプレートを貼りつけ、自分の意見を言う。なぜ、そう思うのか、を大切にする。他の意見を聞きながら自分の考えを確認していく。
 

 これは、大人だって解らん人が多いぞ。自分が何を言っているのかわからん人が多くいるってこと。何をしたいかが解らないから、ぐだぐだ言葉を並べるだけ。だから、よけい人には伝わらないのだ。
 このように、頭の中で自分の考えを組み立てる訓練していたら、意見を言うのかんたんだし、相手にも解り易いだろうと思う。
 となりのレノンくんに「すごいね、君は論文も書けるよ。この方法は大学で習ったよ」と言ったら、嬉しそうにしていた。
 余談だけど、レノンくんはニューヨークに行きたいそうだ。「何を見るの?」と訊くと「自由の女神」だそう。「セントラルパークにジョンレノンのメモリアルがあるよ」と教えてあげた。授業の間にレノンくんとおしゃべりしていた。


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