山装備の点検

 朝から押し入れの中で探し物をしている。1軒半の押し入れがすべて山道具で埋まっている。尾根歩きから始まり、沢登り、岩から、フリークライミング、厳冬期のアイスクライミング、山スキーまで一通りこなしたので、その装備は半端じゃなく多い。アイゼンだけで4個もある。
 6年振りの海外登山なので装備に落ち度があってはいけない、と装備の点検を始めた。
 プラブーツにアイゼン、寝袋にマット、ピッケルにストック、ハーネスとユマール、その他もろもろが何処にあるのかわからない。部屋中がゴッタ返しとなり、足の踏み場もない状態。

 プラブーツにアイゼンを装着し、スライスした切り株の上で歩いてみると、「えっ?こんなに重かったかな」と心配になり計りにかけてみる。片足で1.8キロくらいある。まあ、こんなもんだったかな、と納得。
 ハーネスも付けてみよう、と足を通したがパズルのようにややこしい。思い出すのに時間がかかり、これはマジでやばい。こんなはずではなかったと、梁にロープを引っ掛けてユマールの使い方の練習をしてみる。

 すると、マッキンリーやヒマラヤの白い山の記憶が甦り、わくわくしてきた。う〜ん、また山に行けるなんて、しあわせもんだぜ!とにんまりしながら、装備の点検をしている。


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ジャヌー(▲7710m)