ろくでなし組

 ろくでなしの4難4組がめずらしくon timeにやってきた。
テストを受けないと点数が足りず、後期のグレードはゼロだ。テストよりも出席簿が気になるらしく、欠席数をチェックしている。
ほとんどの生徒は出席簿にチェックだけいれてそのままお帰りになるので、わたしは勉強した生徒に印をつけていた。それをめざとく見つけた生徒がさわいでいる。
「これはなんのマーク?(に〜あらい?)」
「この、ゼロはなに?」(に〜、に〜?)とやかましい。
「この印は勉強した生徒。出席した生徒はテストの点数がゼロでも、グレードは4になるからね」と英語で説明する。わかったんだかどうだか、「ぼくは、わたしはだいじょうぶか?」と、蜂の巣を突っついたような騒ぎだ。そんな、今になってから急に心配しても、あとの祭りだ。
 早くできたひとりの生徒の答案をみんなでコピーし、わさわさと帰っていった。
生徒たちは、テストだけ受けに来ても当然わからないし、考えるのもめんどくさいから、名前だけ記入しはやく解答した生徒を待っているのだ。しかし、当然のごとく原本も間違っているので、みんな同じ点数になる。
 中間、期末試験ともに満点をゲットし計40点でも、出席点もエキストラポイントもなしだから、50点以下で当然グレードはゼロだ。
昨年、彼らは中学生だったので、クラス単位の授業で20人くらいの生徒数だったが、高校生からは2クラス3クラスが合同で40人以上の授業となるので手が回らないのが正直なところ。
 手取り足取り教えていても、自分の頭で考えないとなんにも身に付かない。それに、もう高校生なんだし、けじめをつけないとね。というわけで、4年4組は総なめ50点に届かず、グレードはゼロ。


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