人種差別?

 アナの就職が決まった。
先週、アナはバンコクのエージェント経由でいくつかの学校の面接を受けた。バンコクは交通渋滞がひどく、空気は良くないし臭いし、この街では働きたくないとのことで近郊の都市の学校の面接を受けた。
 そこで、膚の色で人種差別される現実に出会い驚いたそうな。
あるフランス人の若者が「ぼくは高い鼻で白い膚をしているから、就職に有利なんだ」と自慢げに話したそう。「バカじゃないか?」とわたしたちは笑ったが、これは現実なのだ。
 タイ人は高い鼻で白い膚だとバカでもなんでも高い給料を払って採用する。経歴ではない。アフリカ系アメリカ人やフィリピン人は給料を下げられるのだ。アナ曰く、アメリカ人であれば南部のひどい訛りのある英語でも問題ないのだという。

 アナは、後期からここ、カウオンから40キロ程離れたソムデットの学校で働くことになった。そこの学校で働く日本語教師の友人から、イギリス人の英語教師の若者が国に帰ったとの情報を得た。
 これは脈があるかも?とチュンポーン先生にソムデットの校長に聞いてくれるように頼んだら、面接に来るようにとのことで、面接を受け即採用になった。給料も25000Bでまあまあ。
 アナはフランス国籍をもつ中国人だ。日本人と中国人は同じコマ数の授業を持っても給料が安い。校長は最初に15000Bと提示したが、アナは「わたしは30年の英語教師のキャリアがあるから、30000Bの給料がほしい」と言ったのだそう。学校側と25000Bで交渉が成立したとのこと。やったぜ!アナ。