中間試験の採点

 一日中寝ていたので、頭の中は炊きたてのご飯のように真っ白になった。森のなかにいるように、爽やかな感じ。
さてさて、この爽やかな頭で中間試験の採点を始めた。二年生は80〜90%の正解率で我ながら満足。しかし、三年生になると、70%以下にダウンして、やはり基礎がなってないなあ、とくしゃんと凹む。六年生はコピーしたらしく、みんな同じところを間違っていた。
 熱心に取り組んでも結果が出ないと、採点しながら自分の時間を無駄にしているように思い、自信がなくなる。う〜ん、なんでこんなことしてんのかなあとドット疲れ、いっそのこと辞めて違うことをしようか、と迷う。これは外国人の同僚、ケスやインも同じように思うらしい。
 二年三組に今年から日本語を始めた男の子がいて、きょとんとして授業を聴いていたが、ひらがなやカタカナの練習ノートを与え、こまめに見てあげていたら、20点満点の19点だった。おとなしい子でみんなから離れて座るので、コピーするはずがない。彼の努力に違いないと嬉しくなった。また、今回は完璧な回答を求めたので点数が辛くなったのもある。___です。の「です。」を抜かすと減点にした。厳しくしたにもかかわらず、二年生には満点が5人いた。その中に、小さな男の子、チームも入っていて嬉しかった。クラス委員長のシラウイットが一カ所「です。」を抜かしていてマイナス0.5点、惜しくも満点を逃した。「しっかりしろ!いつも忘れるなと言っているじゃん!」と答案を前に叱咤激励していた。やれやれ、こりゃ辞めれないかも。