やきとり屋

 ランチにやきとり屋に誘われた。チームの学校に新しい中国人教師が赴任したのでみんなで顔合わせ、というのが集合理由。
 どしゃぶりが二日間続いたので、空気は澄み、なにもかもが鮮やかにくっきりと見える。涼しく爽やかな風は北海道の初夏のようだ。
 フェイは、「昨日大雨で学校が休みだった、ラッキー!」と言った。「えっ、雨で休み?」こりゃ、タイならではですね。金曜日は8時間も授業があるのでしまいには声が出なくなるそうだ。週24時間授業を持っているので、サラリーが5000B上乗せされたそうだ。おお、気前のいい学校じゃん、いきなり5000B削られた我が校とは違う。
 中国では一人っ子政策を採っているから、妹弟が生まれると国にお金を払うそうだ。「えっ?日本は逆だよ」知らなんだ。フェイもチーム一人っ子で、インとレンは兄妹がいる。「じゃあ、インは3人姉弟だからお金持ちだったんだね〜」と冗談を言うが、お金を払えない子供は無国籍になるってことだ。

 熱々、ジューシーな焼き鶏を手でバラし、かじりつく。その手でカオニャオを丸めながら食べるのにも慣れ、おしゃべりに花が咲く。
 ニワトリの丸焼き3羽と、カオニャオ(餅米)、ソムタム(青いパパイヤのサラダ)をべろりと平らげた。これで、お一人様90B(240円)なり。なんと安いこと。食欲イコール若さかな。