国際トレッキング隊

 10月の休みにネパールのアンナプルナBCトレッキングを計画している。
昨年の10月にネパール行く予定だったが、講演を頼まれ帰国したので今年の春に延期した。ところが、春休みが2ヶ月半もあるのでトレッキングの前にイタリアの友人に会おうかな、とメールを入れたが最後、イタリアとスペインに行くことになってしまい、ネパール行きはまたまた、おじゃんになってしまった。
 今度はぜったい行くぞ!と気合いを入れて大型ザックに山用具をパッキングしてタイに戻った。ネパールの情報を集め、トレッキング会社と交渉をしていたら、アラスカの友人、セーラとコーラスが行きたい、と言って来た。春にスペインで出会った友人のアナも行きたいと言うことになって、賑やかな国際トレッキング隊が出来上がった。
 たいへんなのはエージェントとの交渉で、ようやく決まりそうなところに、アラスカのセーラがコストが高すぎる、と言って来た。彼らは若く山も登るし、なんたってアラスカの森のなかでサバイバル生活をしているからね。めちゃくちゃ強くて、何だって平気なものだからポーターなんていらない、と言う。
 スペインで出会ったアナはフランスに住む香港育ちの中国人で、山もトレッキングも初めてだ。彼女のことを考えると、ガイドの他にポーターが必要だ。
 アナはアナで、ネパールでお土産を買いたいんだけど、とかトレッキングとは関係ないことばかり質問してくる。山の装備や高山病の説明やらで、毎日英文のメールに四苦八苦している。
 そして、セーラのことを考えると、友人から紹介されたコストが安いフリーのガイドを頼んだ。すると、今度は日本語のメールが理解しにくいし、出したメールの返事が来ない。いったい、どうしたんだろう?交渉は、宙に浮いたままで難航している。てんでばらばらの国際隊をまとめるのは至難の業だ。