新学期

 一日がかりで生徒の名簿作りをする。
タイ語が読めないので、アルファベットに直す作業をしなければならない。昨年はゴティ先生に名前くらいは読めるようにしてください、と冷たく言われ、中学生200名の名簿を作って英語教師のタナー先生に記入してもらった。昨年の後期、タナー先生はカラシーンのアシスタント・デレクター(副校長)として栄転してしまったので、今年はどうしょう?と心配していたら、クラス委員の生徒が英語の名簿をもっているのを発見。あら、今年はタイ語の横にアルファベットの名前も書いてあるじゃん!さっそく、成績係のレディボーイの職員のところへ手みやげをもって参上。「クラス委員が持っている名簿がほしい」というとプリントアウトしてくれた。やれやれ、これで一件落着。
 新学期は中学一年生をゴティ先生が担当し、わたしが昨年教えた二年生と三年生を引き続き担当することになった。中学生とはすでに信頼関係ができているし、わたしの授業スタイルもわかるので生徒のスキルが向上しやすいだろうと考えたのだ。そのかわりに、高校三年生を受け持つことになった。ゴティ先生の、高校生に日本人教師の発音を聞かせたい、との意見にわたしも同意した。
 高校生は3〜4クラス合同で人数が多いので大変だ。大学入試で忙しくなる三年生に、どんな授業がいいだろうと思案中だ。彼らの思い出に残るような授業にしたいと思う。