寿司パーティ in イタリア

マリナが友人２０人を自宅に招き、サプライズ寿司パーティを企画した。
手巻き寿司とちらし寿司、のり巻きに讃岐うどんの用意をしてきたので問題はないかな、と思っていたら、握り寿司が食べたいのだという。
どうしょう！前に来た時にわたしの下手な握りを喜んで食べていたのを思い出した。握りはプロフェッショナルがするんだよ、と言っても後の祭り。急遽、サイトを開き、動画で寿司の握り方を見て握り方のイメージトレーニングをする。
それにしてもマリナの完璧さには驚いた。
彼女はパーティのために、業者に壁のペンキ塗りを頼み、窓ガラスを磨きカーテンを洗い、ソファーカバーをクリーニングに出し、ベランダに新しいブラワーポットを並べ、キッチンとバスルームを磨きあげ、冷蔵庫の中はもちろん、裏まで掃除しだした。数多くのクリーナーを使い、家中をピカピカに磨き上げる。
さらに、24個のお揃いのワインクラスを購入。刺身用の包丁を買い求め、醤油を入れる小皿を求めてさまざまな店を彷徨った。
けれども、ペンキ塗りの業者は来ず、ベランダには新しい花は置かれず、クリーニングに出したソファカバーは縮んでしまった。
さあ、たいへん。大層高価なソファでカバーを購入するには３０００ユーロもかかるそうだ。「こんな場合、業者は損害保険に入っているはずだからクリーニング屋に電話したらいいよ」と言う。長々と話していたが折半で折り合いがついたそうでやれやれ。
そして、昨夜は二人でデザートのテラミスを作った。
今日は朝からベランダの掃除をして、椅子とテーブルを磨き上げた。マリナはマッサージと不足用の買い物に出かけたので、わたしはこれから刺身の用意を始める。
マリナが言うには、わたしの友人が一同に集まり、お互いにまた新しいエネルギーが得られるとのこと。なにやら大変なサプライズパーティになりそう？

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