外国人の友人たち。

イタリアのマリナとニコルは二人の子供たちとベローナの郊外に住んでいる。
朝、羊のカウベルと鳴き声とともに目覚め、ふと何処にいるんだろうとあたりを見回す。観音開きの窓を開けると羊飼いが羊を放牧に行くところだった。まるでカリジェの世界のようで、絵本「ウルスリのすず」を思い出した。
みんなを送り出しあと、マリナがお気に入りのジョギングのコースを案内してくれた。空高く雲雀が鳴き、丘の水路は涼やかな音を立てて流る。道端にたんぽぽや白い花が咲き乱れるのどかな小道の丘を登るとベローナの市内が望める。写真で見るトスカーナの風景のようだ。
目の前になだらかなぶどう畑の丘が広がり、その中程に古いヴィラがありワイナリーを経営している。由緒あるヴィラではパーティや結婚式が開かれるのだという。ドレスアップしたカップルが車から降りるのを想像した。映画のシーンようだとにんまりしている。


スペインのフェルナンドとカミラは工科大学の教授だ。
この十年の間に10冊を越える建築の本を出版している。そして、ヨーロッパのベスト建築家の賞を3回も受賞しているという。
大学では広い部屋を使い、3人の建築家がアシスタントとして働いている。
「すごいじゃん!、有名な建築家だね」と言ったら「so.so…まあ、まあだね」とのこと。
「印税も入るし、金持ちじゃん!」と言うと、専門書は出版しても部数が少なく印税は入らないそうだ。
「そうか、でも良い仕事をしてきたということだよね。出版おめでとう!」と労う。

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In Verona


at Valencia university