紙芝居

子供の頃、春になると自転車に乗って紙芝居のおじさんがやって来た。
いったい何処からきたのだろう。おじさんは飴や切り抜き菓子を十円で売った。娯楽も市販のおやつもなかったころ、わたしたちはわくわくしながら見知らぬおじさんの回りを取り囲んだ。
先日、小学校の参観に行ったとき、隣設する中学校の生徒さんがお手製の紙芝居を披露してくれた。子供たちは絵を見つめ、シーンと集中している。新しいお話は子供じゃなくてもわくわくするものだ。最後にポビュラーな「おおきなかぶ」を3人のアドリブ付きで披露した。これは大受けで楽しそうな笑い声が部屋中に弾けた。
こんな中学生と小学生の交流って自然でいいな、と思った。生徒たちは卒業したら隣の中学校に入学するので、よく放課後に立ち寄ってくれると言う。わたしがお邪魔した日も、おしゃべりしながら、担任だったイズミ先生の手伝いをしていた。夢がいっぱいで、きらきらした中学生がまぶしかった。

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