スクール・キャンプ

2泊3日のスクール・キャンプが始まった。
カウオンから北へ20キロ入った山の中の自然公園でキャンプをする。近くに滝があるらしいが今は乾期なので水はない。森は太陽に焼かれちりちりに焦げてみすぼらしいありさま。2、3箇所にタイヤやネットの遊具があるだけで、トレイルがあるわけじゃなし、これが自然公園なの?と思ってしまった。
学校ごと移動して来たので、食堂のスタッフの車が出入りし、売店が出来、教師たちの車や生徒たちが動く度に埃が舞い上がり咳き込んでしまう。乾期とはいえ、日差しが強いので気分悪くなる女性徒が数名いて養護教員は大わらわ。
開会式のあと、柵で囲まれた木立のなかに600人弱の生徒がテントを張る。またもやすごい埃。出かけるまで2時間待ち、キャンプ場についてもする事がないので、昼までの3時間を、ただただぼぅーっとしている。
教師たちは狭い簡易ロッジの板の間に枕を並べて寝る事になるが、驚いた事に男性教師は山の中にある妖しげなパブにお出かけになるとか。それは、車道から奥まったひっそりとした森の中にある小さな小屋で、ラオスから来た女性たちが働いているそうだ。そんなバカな、と思うだろうがほんとうのことで、これもタイならでのことだろう。
昼食を取り、誰か学校に戻る教師はいないかと辺りを伺っていたら、丁度英語の教師が自宅に帰るというので荷台に乗せてもらい、またもや埃まみれになって宿舎に戻った。
やれやれ、森の中だと言うのに埃まみれのキャンプで、日本の四季、それぞれの樹々の美しさが恋しくなった。今は冬、青空の下で純白の雪をまとった裸木の美しさが目に浮かぶ。

7summit HP: http://web.me.com/dreamispower/index/Welcome.html