スピーチコンテスト

生徒が日本語を話すようになった。
ランチに食堂で列に並んでいると、「せんせ〜、なにたべますか」と聞かれた。「すごい!げんまあ!」一気にテンションがあがった。「げんきですか?」の質問にも「はい、げんきです」と答えてくれる。
インが「マキ、すごいね〜!いままで、日本語を話す生徒はいなかったよ」と驚いている。私だって驚いた。そして、涙が落ちそうだった。
「ここの生徒は、いくら教えてもあいさつしかできないよ」と言われていたし、日本語と中国語は、週に一時間の選択科目で、それもイベントなどの練習でつぶれる事が多く、生徒にとっては娯楽科目のような存在でしかないからだ。
そんななかで、明日からタイ東北部のウドンタニーで開かれる日本語コンテストに中学三年生のトーンが出場する。彼女は勝ち気なこともあって、完璧に暗記する。イントネーションもきれいで日本人が話しているようだ。中学の部は土曜日に開かれる。私たちは学校のワゴン車で早朝の2時半に出発する予定だ。ウドンタニーの生徒たちが通う学校は週に3時間の日本語の授業があり、理解力の点では太刀打ち出来ないだろうが、いい線いくんじゃないかと期待している。
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朝礼でコンテストのスピーチを披露するトーン。


トーンはここの学校の副校長の娘だ。副校長も嬉しそう。