師走

日本では年賀状の受付が始まり、タイにいても何かと気ぜわしい師走。
新しい年に向けてショーウインドウのポスター描きをした。日本のお正月の紹介をかねて振り袖を着た女の子のイラストを描いた。
着物の色や柄を考えるのがたのしい。三岸好太郎美術館の<のんびり貝>と<海をわたる蝶>を思い出して蝶に決めた。タイにはきれいな蝶がたくさんいる。タイの蝶も海を渡るかしら、と思いめぐらすのがたのしい。
花はさくらにした。さくらと富士は日本の代表するイメージだ。ひとつ、ひとつさくらの花びらを描いているうちに、宇野千代さんを思い出した。彼女は着物の絵付けを副業にし、さくらの花を愛した。そして、「わたしは死なないような気がする」と言っていた。なんとも愛らしい人だと思った。来年もあちらの世界でもさくらの着物を身につけることだろう。
海の渡る蝶とさくら、しばし浮き世を離れた時間を味わった。
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