よき友

吉田兼好曰く、「よき友、三つあり。一つには物をくるゝ友。二つには医師。三つには智恵のある友」
現代版のよき友は、ひとつ目の、ものくるる友は、わたしも意義なしで、プレゼントは誰だって嬉しいもの。
けれど、二つ目には、ITに強き友が来るんじゃないかなあ、と思う。パソコンがまっくらだったらお手上げで、ただの重たい箱にすぎない。パソコンから書類が全て消えた時、ITに明るい友人にSOSを出して遠隔操作してもらった。バックアップを取っていた事も幸いして、ひと月前の状態に戻すことができたのだ。あ〜、まったく地獄に仏とはこの事だと思った。
三つ目の、知恵ある友というのも、ごもっともで、知恵はものごとを良い方向に向けてくれるし、境地に立った時にこそ真の友人を得ることができるというもの。なかなかいいことをいうね、と痛く感心。

ちなみに、悪しき友は「友とするに悪き者、七つあり。一つには、高くやんごとなき人。二つには、若き人。三つには、病なく身強き人。四つには、酒を好む人。五つには、たけく勇める兵。六つには、虚言をする人。七つには、欲深き人」となる。
四つ目辺りが、耳が痛いかな。

徒然草 第百十七段より
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photo by Rika