生徒と着物

一年生の女子が着物を見たいという。
まだ、動詞は教えていないのに「せんせ〜、きもの、みる」と言って目を指した。いつもボードの前で言う、「はい、みてください（かるなdu~）の言葉で覚えたんだね。
そのひとことで着物をお蔵入りするのは止め、生徒に着せて写真を撮る事にした。洗濯は後回しだ。制服の上から着物をきせ、絹のスカーフを帯がわりにして結んだ。「きれいね。すわいまあ！」と嬉しそうだ。みんなで交互に着物に袖を通して喜んでいる。
午前の３クラスの授業が終わって職員室に戻ったら、昨日のクラスの一年生、ギムとジェッキーが来た。「せんせ〜、きもの、みる」と言った生徒たちだ。昼休みに職員室で着物を着せていたら、同僚のアデルの目が輝いた。アデルにも着物を着せると男子生徒が集まって来た。彼女は色が白いので，白地の着物がよく映える。みんなのとびきりの笑顔を写真に収めた。

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