着物の展示

教室に着物を展示した。
きっと喜ぶだろう、と思ってよく見えるように黒板の横に竹のハンガーを渡し着物を下げた。しかし、ゴティ先生は「あら、きれい」と言ったきりでなんの反応もない。中学3年生も興味がないらしく着物の前を素通りした。高校生くらいになると興味があるらしく、男子生徒が手を通してみたり、女子生徒が「すわいまあ!(きれい)」と触ったりしてる。「着物を着てみたい人は放課後に来てね。写真を撮ってあげるから」と言う。
しかし、放課後日本語教室に戻ったら、ゴティ先生が,「五十音表が見えないから、じゃま」と言って着物は窓に掛けられていた。白地の着物なので赤土が舞っている窓側は避けたのに、なんということじゃ。その上、汚れた手で触ったのか着物は手あかで黒くなってしまった。
「あららら、たいへん」汚れがしみないうちにクリーニングに出さなければ,とハンガーから降ろした。インに「ドライクリーニングってあるの?」と聞いたら、ないとのこと。タイのクリーンング屋さんはじゃかじゃか水洗いしてがっちりアイロンをかけるから着物は出せない。しばし、着物はお蔵入りだ。
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