スピーチコンテスト

中学生の代表が副校長の娘だ。
彼女はいつも授業をさぼるか、出席を取るといつも教室から消えるかのどちらかだ。なぜ彼女を選んだのか?他に真面目な生徒がたくさんいるのに、と思う。
彼女にスピーチの原稿を渡したが、一度も練習に来ない。明日の朝会では、全校生徒の前で発表しなければならない。ゴティ先生に「練習に来るように言ってください」と頼んだ。副校長の娘、トーンが昼休みにやって来たので,原稿を読み上げてもらう。
すると、驚くことにほとんど暗記していた。間違いは1ヶ所だけだ。間違いをなんども発音させると、悔しそうに文章を暗記し始めた。頭のいい生徒だ。時間がなくなり「放課後にまた練習しましょう、約束守ってね」と英語で言う。放課後にやってきたトーンは、昼に間違えた文章を完璧に暗記していた。ゴティ先生にトーンは頭がいいのに,どうして勉強しないの?」と聞いたら「悪い友達とつき合っているよ。前は良かったよ、勉強もできたよ」と言う。彼女の家庭に問題があるとインが言っていたが、たぶんほんとうだろう。副校長は校内にある宿舎には住んでいない。兄二人はチエンマイの大学生で、母の姿も見かけない。スピーチのタイトルは「わたしの家族」。いつも笑わない彼女が、「げんまあ!(すごいね)」と誉めたらうれしそうにしていた。彼女が書いたスピーチの内容と現実の家族は違う。なんだか胸がきゅんとする。
それにしても、今度は高校生の代表が来ない。どうしちゃったんだろう?明日は大丈夫だろうか。やれやれ、ひとりが来ればもうひとりは来ない。コンテストは来週の水曜日だ。
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