採点

期末試験の採点が終わった。
一年生は中間試験と期末試験があったが、二、三年生は期末試験だけなので救済制度に20点のの提出を設定した。これを提出すればテストの点が悪くても無条件に点数が加算される。期末試験は20点なので満点の生徒は40点になる。
しかし、まじめなクラスは全員40点加算され限りなく100点に接近し、ふまじめなクラスは提出しないうえに出来も悪いので４０点マイナス状態となった。この二週間、声をからして「You will get, ２0points, 20points !」とカードをひらひらさせていたのに、まったくしょうもない。まあ、それでも50点以下は４名のみで、しかし、この生徒たちのグレードはゼロだ。インに「どうする？」と聞いたら「怠けものの報いだからいいの、中国語なんかもっといるよ」とのことで妙に安心した。やれやれ。
昨日は一年二組のギムのクラスの試験が終わった。彼女は試験を楽しみにしていて、会うたびに「せんせい、テスト、テストtwenty」と言う。当然ギムは満点だった。わたしがスコアをつけているとやってきて覗いている。ジェッキーが満点なのはおかしいからチェックすると言い始めた。ひとつ間違ったと言うのだ。「オーケー、オーケー」と一緒に日本語教室に行ってジェッキーの答案をみせると「えんぴつの『つ』が違う」と指摘する。ジェッキーの『つ』が上と下が同じ長さだから、だめだ」と言うのだ。「そうね。でもプレゼントにしよう」と言うと「オーケー」と納得してくれた。ギムはみんなの答案をチエックして、ひらがなの書き方を直し始めた。そして安心したように笑った。
なんと可愛い生徒だろう。「Thank you, my little teacher ! 」と私も笑った。

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