バックパッカー旅

「インパラの朝」の著者グログを読んでいた。
本は開高健ノンフィクション賞を受賞した。中村安希著『インパラの朝−ユーラシア・アフリカ大陸 684日』のリポートだ。
開高健ノンフィクション賞を受賞した時点では「バックストリートの星たち」という題名。一番最初に作品を書いたときは「インパラの朝」だったが,変更に変更を重ね最初に戻ったそうな。
タイトルがいい。インパラ、小粒でピリットしたシカのお友達だ。キリマンジャロ登山のおまけサファリで一番カッコよかった動物。そして、著者のクールな視点がいい。なかなかタフな旅で多少なことではへこたれない。
物乞いにお金をあげないことや、ネパールのダサインのお祭りで4頭ものヤギの首を落とすギロチンを観察している場面など、並の女じゃできんぞ、と思った。
私の旅の始まりもバックパッカー旅だった。これを始めたら世界が違って見えた。行く先々で日本の経済力を見せつけられた。それにしても、彼女のクールな視点は何処からくるのか。旅の間、自称ガイドを振り払い、物をあげないことに罪悪感を感じたものだが・・。20年まえと大して変わっていない面が多い。NPO法人の寄付の問題などは今も変わらないのだな、と複雑な思い。またふらふらと旅に出たくなる。
中村安希 http://asiapacific.blog79.fc2.com/blog-entry-151.html
7summit HP: http://web.me.com/dreamispower/index/Welcome.htm