反面教師

「Makiの子供たちは、どうしてまともなの?」
二〇〇八年夏、アラスカでセーラの家族と夕飯を食べていたとき,セーラの思いがけない質問に言葉が詰まった。セーラは日本留学中に息子や娘たちと過ごしている。彼らが、わたしのようにふらふらと海外に行くこともない暮らしをしているのを知り、疑問に思ったのかもしれない。
さあ、反面教師かなと思い「メイビィ アイム ネガティブサンプル」と答えるが何かしっくりこない。これって「悪い例」ってこと? 良い例でないことは確かだが、かといって悪い例ってこともないと思うが・・・自信がない。
子供たちが巣立ってから家族のイベントが少なくなった。それぞれ、恋人や家族のことで忙しく、娘が帰省したときだけ元ハズバンドも顔を出して全員集合となる。普段はメールでの業務連絡だけだ。
外国の友人の親子関係は、どうしてあんなに濃密なのだろう。イタリア人の男にとって母親は絶対的な存在だし、女も家を出て独立してもしょっちゅう連絡を取り合っている。スペインやメキシコなんか親兄弟を含めた大家族で、結婚式ともなると国中に散らばっている親族が集まるという。強い絆で結ばれている。カナダ留学でホームスティしたシリアの家族は、週末には7人の孫たちが集まって賑やかだった。いいなと思う。いろんな国の家族に温かいもてなしを受け、ほっとしてとても幸せな気分になれた。
家族は大きな海原の港みたいなもので、嵐を避けるための避難所であればと思う。嵐が去ったら船出し、またそれぞれの人生の旅に出る。順風満帆であれ、とねがう。
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