帰宅

遺跡は見学できず、ウボン・ラチャタニーは夜中からどしゃ降りになった。他の地域が晴れていても、こことカンボジアは雨が降る事が多いのだそうだ。市内見学しようとしたら博物館は休みで、商店街も休みときている。ピーターはバンコクへ発ち。私は一日停滞して翌日に引き返した。
行きはよいよい帰りは恐いで、カラシーンまでは順調に辿り着いたが,カラシーンからクチナライまのチケットを買い、教えられたバスに乗ったところで問題が発生した。バスが走り出したとたん、車掌のお兄さんが「マクダハン」と言っているのが聞き取れた。あわてて、このバスは違う道を行くんじゃないかと思って訊ねると、「まいみ〜」(いかない)と言う。バスを降りてチケット売り場のおじさんに、「あのバスは止まらないってよ」と文句を言ったら「バスナンバーが書いてあるから、新しいチケットを買わなければならない」と言われた。(そんな、ばかな、タイにしては細かいんじゃない?)「まいぺんらい、車掌に聞くから」と答えて、今度は運転手のお兄さんに道路地図を見せ確かめてからバスに乗った。車掌のお兄さんがナンバーを確かめもせず、チケットをちぎったので、新しいチケットは買わずにすんだ。やれやれ。
ところが、とんでもない暴走バスだった。おんぼろバスの運転手のお兄さんは、運転に自信があるらしく音楽に合わせて三連符でクラクションを鳴らし前の車を追い立てる。ダンプだろうが、パジェロだろうが、おかまいなし。乗用車までもびっくりして道を譲る。うろうろしていると、車掌のお兄さんがバスのドアを開け「ぱい、ぱい!」(いけいけ)と追い払う。譲らないと、センターラインを越えて、追い越しをかける。バスなのに、いいの〜? まるでゴーカートに乗っているようだ。
前席でスリル満点、1時間半のドライブでクチナライに着いた。ここからは公共の交通機機関がないので、どうしょう。バイクのおじさんがカウオンの学校まで200バーツで行くと言って来た。
「高い〜!ヒッチハイクで行くからいいよ。カウオンはどっち?」と方向を聞いて、車に親指を立ててもなかなか止まってくれない。雨も降ってきそう。それを見ていた車掌のお兄さんが見かねて値下げの交渉をしてくれた。150バーツで決まり、無事に宿舎に辿り着いた。
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