また遭難

若い3人の命が失われた。
十勝管内大樹町の歴舟(れきふね)川上流で15日夜、東京理科大ワンダーフォーゲル部の男子部員4人が野営中に増水した川に流されて3人が死亡、1人が自力下山した。
道警によると、『4人がテントを設営したのは歴舟川上流にある中ノ川の支流「支六の沢川」沿いの中州。神野さんは中州から380メートル、荒木さんは500メートル、宮城島さんは2キロ、それぞれ下流で発見された。死因はいずれも水死』
日高の沢の恐ろしさを知らなかったのだろう。それにしても中洲にテントを張るなんて、これからなのに残念に思う。家族の嘆きは如何ばかりだろう。自力で下山した彼もこれからの人生に3人の命を背負うことになるだろう。
事故はほんの小さな不注意から起こる。最初の不注意を見逃すとミスがミスをおびき寄せる。それをを魔物が見ていて、隙を見て襲ってくるのだ。これは、ベテランの山友達がしてくれたアドバイスだ。昨年の夏、北海道の大雪山連峰のトムラウシ山で多くの犠牲者を出したのも、最初の小さなミスがまた次のミスをおびき寄せた実例だ。
魔物の手から逃れるには、五感を集中させ、いろんな場面を想定することが必要だ。気を抜くと自然は牙を剥いて襲いかかってくる。山を愛するものとして、こころから冥福を祈る。
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