ショート・トリップ

学生のショート・トリップに参加した。
昨日の朝、7時に食堂に行くと、生徒はすでにいなく学校もし〜んとしている。「さては置いて行かれたか?」と思い、朝礼の場所に飛んで行った。すると、広場の前に大型バスが10台くらい並び、もう出発寸前だった。「私たちも行くから、待ってて」とお願いし、慌てて部屋に戻り、寝ていたインを起こし5分後にはバスに乗る事ができた。担当者のチュンポーン先生が他の教師に伝達していなかったようた。いつものことで、やれやれ。
当然席はなく生徒を後ろの席に追いやって私たちを前に座らせてくれた。「なんて学校だ」と思うやいなや即カラオケが始まった。二階建てのバスには大型のコンピュターが設置され歌詞が映し出される。天井の両サイドの荷物入れにはスピーカーが8個も組み込まれ、大音響の音楽が流れると床と天井から、ぼんぼんとベースの振動が伝わって来る。まるでバイクに乗っているようだ。
目的はサコンナコーンの Kasetstart University のオープン・キャンバスを見学することだ。校内の展示などを見ていて、理工学部らしいことがわかった。解剖コーナーに本物の動物の目や臓器が展示され、土木工学部には測量器材が置かれていた。その他にバイオロジーのプラントの即売、寿司の作りかたコーナー、魚やカエル、ロボットのなどの展示もあり、なかなか興味深い。
日本の大学とはちょっと様子が違い、幼稚園児から小学生まで大勢の子供たちで溢れていた。頭の良さそうな学生が子供たち相手になにやら説明していた。ちょっと難しいだろうな、と思いながら息子の事を思い出した。以前、機械工学を学んでいた息子に「なに勉強してんの?」と訊いたら「まっ、言っても解んないよ、お母さんには」とあっさり無視されたからね。
紙飛行機の飛行距離を競うコーナーに立ち止まったら、背の高い男性に英語で話しかけられた。「日本から来ました」と言うと、きれいな日本語で「日本のどこですか」と聞かれた。「ずいぶん、日本語が上手ですね」と言葉を返すと、京都に6年間住んでいたとのこと。京都大学のDr.コースを卒業したとのことだ。「素晴らしい大学で学ばれましたね」と感心すると「ラッキーでした」と謙虚だ。彼の説明によると、ここの大学はタイでは3本の指に入る大学で優秀な生徒が集まるのだそうだ。カメラを持った学生たちを従え忙しそうだったから、地位のある教授なのだろう。ネームカードを交換して「ぜひ日本語学科も考えてください」と言って、みんなで記念撮影をした。教師仲間と「いいね〜こんな大学で教えられたら」とため息まじりに話し、またカラオケ騒音のバスに乗って宿舎に戻った。
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