自転車

月曜日、外国人担当のチュンポーン先生に苦情を言った。
ラシーン学校は町から離れているため自転車かバイクが必要なのに、何度言っても自転車を買ってくれない。「この学校はお金持ちだと聞いているのに、なぜ自転車を買えないんだ?」と文句を言った。「他の貧乏な小さな学校でさえ自転車を与えているのに、なぜ?。買い物に歩いて行っているのは外国人教師だけだ」と英語でまくしたてた。直談判に行きそうなけんまくに、校長に話して1台買いましょうとのことだったが、4人の教師に1台では不十分だと言った。その甲斐があり、水曜日に真新しい自転車が二台届いた。
いつになく、すばやい対応。フィリピンの英語教師のレイとジェイは、国に仕送りをしている。今回の3ヶ月のビザ代も2000バーツかかり、その前に二度もビザ更新のためラオスに行っている。費用は個人負担でワークングビザのみが学校の負担とのことだ。学校の始業が10日で、給料は10日少なく彼らは手持ちのお金がなくなった。おまけに学校の冠婚葬祭の度に封筒が回ってきてお金を入れなければならない。わたしは彼らの施設銀行のようになってしまった。この際「自分で買ってください」と言っていた自転車を学校に買ってもらおう、と思った。私は自分で買っても良いが、フィリピンと日本ではお金の価値がずいぶんちがう。彼らにとっては大金だろう。なにはともあれ、無事自転車が手に入ってやれやれだ。