がんばったで賞!


 夏休みのワークショップの復習、50号の油彩を市民芸術祭に出品した。
大学の額を借してくれるというので出してみたら、茶色の額の角は塗料が剥げて白く、額全体がまだら模様になっている。思わず「ダサッ!」と口に出したら、「絵の具をザーツと塗ったら目立たんよ」というので塗ってみたが塗ったとところが光って目立つ。額はなんでもいいというけど、ダサすぎるわ....。

 カルチャー教室で教えている友人に電話し、スチールの額を貸りることにした。入れてみたら絵がしまって素敵になった。オンボロ額より数段に見栄えがいい。


 夏以来、日曜祭日関係なく大学で絵を描いていた。
履修外の1年生の授業も受けていたので課題をこなしながら自分の絵も描いていると、毎日帰宅は9時、10時になる。寝るだけの生活を3ヶ月半続けたら、さすがに疲れた。


 絵を描いていると際限がなくて、終わりが見えてこない。
アカデミックな技法の、人物や生物を学んでいるから光と色の明暗が重要になる。地下鉄の中の人間ウォッチングが勉強になった。人の顔や手の明暗のでき方、またいろんな年代の人の顔の輪郭や筋肉のつき方をチェックしていた。気がついたところは翌日に直した。
 油彩をマスターするには10年かかるそうだが、この3ヶ月で少し絵の具に慣れたように思うし、基本的な勉強になった。描いていることが楽しいと思えたことが何より。

 ーーーそうね、この際、奮発して自分自身に「がんばったで賞!」をあげましょう。


 市民芸術祭 札幌市民ギャラリー 南2条東6丁目  12月12日(水)〜16日(日)まで。