縄文遺跡群の世界遺産への道


 札幌国際大学主催の縄文遺跡を世界遺産として登録しようと働きかけをしている 現状報告。
もと、ユネスコ大使の木曽功氏の講演と北海 道の世界遺産推進室の阿部千春氏の講演、最後に国際大学の講師を交えてのデスカッションを設定していて、遺跡の説明や 世界遺産の目的や意義などわかりやすかった。


  日本が誇る縄文文化は1万年以上続き、狩猟/採集/漁労の生業を基盤とした。継続期間に特殊しても人類史にとって極めて重要な文化といえる。北海道、東北ではブナ林と中心とする広葉樹の森が広がり、自然に大きな負担を与えず持続可能な資源利用により環境に適用できたため1万年以上も続き、すぐれた技術と共に豊かな精神世界を築きあげたのだ。それを現代人がどう学び、未来にどう伝えるかは人類共通の課題だと思う。


  おもいがけなく山岳会のメンバーと会い、終了後に近況報告をし合う。
わたしは10年間の間に3つの社会人山岳会に在籍していたが、最後の山岳会が一番厳しかった。四季を通しての入門山行があり登山の基本を学ぶことができた。それが、なあなあになりポリシーが合わないので退会したとのこと。


 そうか.....。
ベテランは若いころから山に入っていて、自然に対する感覚と感性が鋭く、危険を察知できるので事故が少ない。事故をなくすためには小さなミスを見逃さないこと。ミスがミスを呼び、大きな事故を招くことも学んだ。冬の大雪縦走や日高縦走を経験している山屋は「悪魔はミスを狙っている」と教えてくれた。本当にそう思う。山岳会には事故に繋がる「ヒヤリ、ハット!」を報告し、共有するシステムがあった。


 お互いに「雪山が恋しくなるよ」と山を懐かしみ、「いまはシティ山行で充分!」とホテルの前で左右に別れた。