台風&地震


 帰国早々、台風&地震のダブル パンチ。都市生活はライフラインが断たれるとにっちもさっちもいかない。
地震後、5分で停電になった。朝、割れたグラスを片付けなからラジオを入れると北海道全域停電/断水と言っている。そんなことってありえる?と水道の栓をひねったら、水はちょろっと流れて止まってしまった。それでも半日もすれば水は出るだろうと思っていたら、停電は1週間ぐらい続くと放送している。そんなバカな? と外に出たらご近所さんが井戸端会議をしていた。


 集会所で水をもらえるから、と教えてくれて早速水汲み開始。
災害に備えて10リットルくらいの飲み水はキープしてあるが1週間ともなると不安になる。トイレの水が心配になり18リットル灯油タンクに水を入れることにした。
 重いのなんのって、子育て中は18リットルの灯油タンクを両手に持って4階まで運んだのに、今は2、3歩、歩くとよろける。わたしゃ、年とったんだ....とため息ついてたら、若者がそばにきて「持ってあげる」と4階まで運んでくれた。なんとも、頼もしい! そして、なんと爽やかな!


 幼馴染が来る予定だったのに、JRもバス、地下鉄も動かない。それどころか千歳空港は国内/国際便ともクローズされていて、北海道は陸の孤島と化した。病院もスーパーも開かず、開店前から長蛇の列で、開いたとたんに棚の食料が無くなってしまったそう。わたしは一人暮らしなのでのんびりしているが家族が多いと食料を確保したくもなるだろう。


 北海道で最大震度7を観測した地震から丸一日たった。土砂崩れで多くの家屋が倒壊した厚真(あつま)町で、十六人が死亡し、安否不明は二十六人。
 道内ほぼ全ての約二百九十五万戸が停電した。原因は震源地に近い主力の苫東厚真(とまとうあつま)火力発電所厚真町)が緊急停止したことで道内の電力需給バランスが崩れたことにある。
 苫東厚真発電所地震発生時、道内の電力の半分を供給。これが止まったことで道内の電力の周波数が乱れ、発電設備が壊れかねないため、他の火力発電所が連鎖的に緊急停止。それが全道停電につながったという。ーーーまるでドミノ形式


 災害が多い。日頃から災害に備えて準備しておく必要がある。