映画「万引き家族」


  観たいけどどうしようかと迷い、やっぱり気になって観に行った。
社会面、ネグレクトの記事を扱った「誰も知らない」も忘れられない作品だが「万引き家族」もテーマが重く心に残る。


 心に傷を負う者たちが家族のように寄り添って暮らし、暖かく切ない。キノの廊下で読んだ角田光代のエッセイが心にしみて、深く考えさせられた。
 毎日のように報道される虐待やネグレクト。自分は正しい側にいると、どこかで安心していないか?という疑問。あの映画の中の家族は痛みに寄り添うことで生きていたのだ。


 胸が詰まって行き場がなく、「人生フルーツ」を観た。