from USA

 ミックから、タイに戻るかも?とのメッセージが入って、辞書を引き引き返信していたら、オンラインになった。
「やあ、久しぶり。元気〜? 変わんないわね!」とお互いの近況報告を始めたら、止まらない。しゃべるほうが簡単だ。


 コーナーが描いた絵が素晴らしいから見て!とか、あれもできるこれもできると息子自慢。かと思えば、この街はトランプ支持者ばかりだから下手なことは言えないのよとか、オバマ政権の保健制度が反故になり、最低の保健では医療が受けられないそうで、病気になれないんだと憤慨している。二人で働いても貯蓄はできないからタイに戻ることを真剣に考えているとのことだ。


「そうかぁ....。そんなら2年後にはわたしもタイに戻るから、大きい家を借りといて」と言ったら、妹のアナが大きな家に住んでるから、Makiはわたしたちと一緒に住めるよ!」とのこと。
 ーーーあははははは、老後は暖かい国でミック家族と団子になって暮らすのも楽しいかもしれない。


 友達って一人いれば楽しく暮らせるね。
タイの大学で親しくしてたのはミック家族だけだったし、その前の高校の3年間は中国人のインだけだったけれど、インやインの友人たちとよく一緒にご飯を食べていた。毎日なんだかんだと問題が起こり、わいわいと楽しかった。


 「キムは韓国で何してるか知ってる?」と元同僚の話。知らないよと答えると「コーヒーショップで働いてるのよ」と言う。「え、そうなんだ。キムはコーヒー好きだからいいんじゃない?前は図書館でボランテアしてるって言ってたけどね」とキムの噂話。
 思うんだけど、フィリピン人は話好きで心に留めておけない。タイでも「うっそ〜!」「ほんと、ほんと!」とよくどうでもいいことを喋っていた。


 日本は朝で、アメリカは前日の夕方の7時。ミックはバスローブを着ていて頭をタオルでグルグル巻きにしている。
「ヘアサロンが20ドルもするからチャールズに切ってもらったら、ガタガタになった。見てよ!」と笑っている。「えっ、安いんじゃない?日本だと30〜40ドルくらいするわよ。わたしは自分で切った。どう?」と見せると「ほんとう〜?」と驚いている。


 朝から楽しかった。ーーーいいね、気のおけない友人は!